“ひさご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒサゴ
語句割合
77.6%
18.4%
2.0%
比佐古2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東坡巾先生は道行振の下から腰にしていた小さなひさごを取出した。一合少し位しか入らぬらしいが、いかにも上品ない瓢だった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ついこの間幸田こうだ先生から朝鮮のヒョットコだといって贈られたのが、やはりこのひさご製の素朴なものであった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
垣衣しのぶぐささん。お前に汐汲みをよさせて、柴を苅りにやるのだそうで、わしは道具を持って来た。代りに桶とひさごをもらって往こう」
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
心で心を励まして、ようようひさごをおろすや否や、波が杓を取って行った。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
またこれとは正に反対に、同じ恋の句でも寂しい扱い方をしたものが、『比佐古ひさご』のかめの甲の章にはある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『七部集』にはこれ以外に今一つ、変った泣き方が出ている。是は『比佐古ひさご』の中にあるのだが
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)