“はんもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板物33.3%
判物33.3%
版物33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国芳の描ける活気ある風景画の或物あるものはけだしこの種類ジャンル中の逸品たると共にまた浮世絵板物はんものを通じてその最も偉大なるものたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
狂歌の流行はここに摺物すりものと称する佳麗なる板物はんもの並に狂歌集絵本類の板刻はんこくを盛んならしむるに及びて、浮世絵の山水画はために長足の進歩をなし得たり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なし是より伊賀亮等の三人は美濃みのへ立もどり川越浦賀の兩所にて金子は三千兩餘出來しゆつたいせしと物語れば皆々大によろこまづ六郎兵衞に夫々の判物はんものわたせしかば六郎兵衞は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三寶へ戴て恭々敷うや/\しく持出し四人の者へ拜見致させたり四人は此二品を拜見して驚き入り何卒なにとぞ家來けらいに御召かゝへ下され度と詞をつくして願ひける是に依て四人より金子四百兩を才覺さいかくして差出し御判物はんもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかし小林翁の版物はんものに描かれた新しい当時の東京も、僅か二、三十年とはたぬうち、更に更に新しい第二の東京なるものの発達するに従って、漸次ぜんじ跡方あとかたもなく消滅して行きつつある。