“はんびら”の漢字の書き方と例文
語句割合
半開100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのわかい方は、納戸なんど破障子やぶれしょうじ半開はんびらきにして、ねえさんかぶりの横顔を見た時、かいな白くおさを投げた。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
戸は半開はんびらきになっていて、なかから音楽が、いかにもやさしく、いかにもあまくうつくしく、ほれぼれと引きこまれるようなにきこえていました。これこそまったく魔法まほうのようなわざでした。
いうもおそし、一同はわれ遅れじと梯子段をけ下りて店先まで走り出ると、差翳さしかざ半開はんびらきの扇子せんすに夕日をよけつつしずかに船宿の店障子へと歩み寄る一人のさむらい
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)