“はんそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕃息60.0%
反側20.0%
坂側20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことに知る、鏡を懸け珠を吐きたまひて、百の王相續き、劒ををろちを切りたまひて、萬の神蕃息はんそくせしことをやすかははかりて天の下をことむけ、小濱をばまあげつらひて國土を清めたまひき。
かへりみる台所のかたには、兼吉の老母が転輾てん/\反側はんそくの気はひ聞ゆ、彼女かれも此の雪の夜の物思ひに、既に枕にきたるも、容易たやすくは夢の得も結ばれぬなるべし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
(豆腐あぢはひ尤よし。他雑肴ざつかう箸をくだすべからず。)樹陰清涼大に佳なり。此日祭神日の前一日なり。しかれども甚雑喧ならず。八坂にゆき塔下を経て三年坂を上る。坂側はんそくみな窯戸えうこなり。烟影紛褭ふんでうせり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)