“はしせん”の漢字の書き方と例文
語句割合
橋銭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が夏泳ぎに行く水練場の在る処はこの少し上流で、千住の鉄橋の近くであった。その頃白鬚橋を渡るのには橋銭はしせんをとられた。向島側の橋のたもとに関所のような小屋があって、そこで橋銭を徴集した。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
母様おつかさんはうそをおつしやらない、博士はかせ橋銭はしせんをおいてにげてくと、しばらくしてあめれた。はし蛇籠じやかごみんなあめにぬれて、くろくなつて、あかるい日中ひなかた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いゝえ、さうしてあけてかないと、お客様きやくさまとほつても橋銭はしせんいてつてくれません。づるいからね、引籠ひつこもつてだれないと、そゝくさ通抜とほりぬけてしまひますもの。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)