“はこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爬行50.0%
跛行30.0%
坡公10.0%
波光10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古焼新焼しんやけと相聯繋れんけいして、左右の濃い蒼翠そうすいの間を蜿蜒えんえんとして爬行はこうし、さながらそこに巨巌きょがんの行進曲を奏でているように見える。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
つまり、艇長には、固有の発作があったので、たしか僕は、それが間歇かんけつ跛行はこう症だと思うのですが……
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
我が偏奇館この空地を去る事遠からざれば散策の途次必ず過ぎて夏の夕には緑蔭に涼風を迎えて時に詩を読み、冬の夜には月中落葉を踏んで将に臨皐りんこうに帰らんとするの坡公はこうを思う事あり。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ザブーン! と西浦にしうらの岩になにか当った。パッと散ったのは波光はこうである。百千の夜光珠やこうじゅとみえた飛沫しぶきである。だが、そこに、怪魚かいぎょのごとき影がおどっていた。舟だ、人だ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)