“跛行（はこう）” の例文

どうもこの日本はですね、いい国なんですが、日本の文化のたどり方をみると、跛行（はこう）文化になりやすい。

親鸞聖人について (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

つまり、艇長には、固有の発作があったので、たしか僕は、それが間歇（かんけつ）跛行（はこう）症だと思うのですが……

潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)

その点で私はつねにこの都市文化と地方文化とのひどく偏（かたよ）った隔差が心に納得いかないで仕方がない。どうして日本はややもすれば畸形（きけい）な跛行（はこう）文化に走るのだろう。

文化の日 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“跛行”の意味

《名詞》

けがや病気などにより片足を引き摺るようにすること。

釣り合いがとれないこと。
(出典:Wiktionary)

“跛行”の解説

跛行（はこう、lameness）とは、外傷、奇形、その他の疾患により正常な歩行ができない状態。ただし、疲労、衰弱、老化、調教、指導法によるものは跛行に含めない。負重時に認められる跛行を支柱肢跛行、挙上時に認められる跛行を懸垂肢跛行、負重時および挙上時いずれにも認められる跛行を混合跛行と呼ぶ。診断には診断的麻酔法、X線検査、飛節内腫試験、超音波検査などが用いられる。運動器疾患の症状で多くみられる。
派生して、釣り合いが取れずに物事が動く状態を指す（市場相場が跛行する、など）。また、跛という漢字には差別的と捉えられる読みが存在するため、跛行という熟語もまた差別的だと捉えられている向きがある（ATOKなど）。
(出典:Wikipedia)

跛	漢検1級 部首:⾜ 12画
行	常用漢字 小２ 部首:⾏ 6画