“のみくひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飮食57.1%
飲食42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯樣こんな宿ぢや解らないサ。」とK君は笑つた。「料理屋へでも行つて飮食のみくひして見なけりや——僕はよく左樣さう思ふよ、其土地土地の色は彼樣あゝいふ場所へ行つて見ると、一番よく出てる。」
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「御馳走に引かれて行くのでなきや、向うへ行つても飮食のみくひは止すが宜いぜ」
幾ら牛の乳でも藷焼酎のやうに煽飲あふりつけては、結句身の為めにならないといふ事をさとしたいからだ。仔牛を見よ、物を適宜に飲食のみくひするといふ事にかけては、総領事よりは余程悧巧である。
丑松は飲食のみくひしたものゝ外に幾干いくらかの茶代を置いての饂飩屋を出た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)