“にゅうぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入部28.6%
入峰28.6%
乳部14.3%
入峯14.3%
入府14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二八 始めて早池峯に山路やまみちをつけたるは、附馬牛村の何某という猟師にて、時は遠野の南部家入部にゅうぶの後のことなり。その頃までは土地の者一人としてこの山には入りたる者なかりしと。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「いえいえ、一度は私も、お別れするにえかねて、みねの一の鳥居あたりまで、お後をしたって行きましたが、女人にょにん入峰にゅうぶは禁制とのことに、泣く泣く戻って参りました」
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず心に浮ぶのは最初の記録に散見する御名代みなしろ壬生部みぶべまれには乳部にゅうぶとも書かれたもの、壬も乳も今ならばN子音だが、久しくミブまたはミブベとむ習いになっている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
……今度このたび宮家には念願ござって、吉野大峯山へご入峯にゅうぶあらせられまする。……しかるに当地には新関あって、往来の人々を止どむるとのこと。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で、そんなさいに入府にゅうぶしてもと、義貞も、腰をすえたのだろうが、さらには道誉がまた
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)