“なよたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弱竹50.0%
嫋竹40.0%
繊竹10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きわめて弱い人が強さをしいてつけているのは弱竹なよたけのようで、さすがに折ることはできなかった。
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
さて、これまでつい少女をとめをつけることをわすれてゐましたが、もうおほきくなつてのないのもへんだとづいて、いゝづけおやたのんでをつけてもらひました。その嫋竹なよたけ赫映姫かぐやひめといふのでした。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
庭の一隅いちぐう栽込うえこんだ十竿ともとばかりの繊竹なよたけの、葉を分けて出る月のすずしさ。月夜見の神の力の測りなくて、断雲一片のかげだもない、蒼空あおぞら一面にてりわたる清光素色、唯亭々皎々ていていきょうきょうとしてしずくしたたるばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)