“なばたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
菜畠75.0%
菜畑25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中は新地の赤い格子、青い暖簾のれん、どこかの盛場の店飾も、活動写真の看板も、よくは見ません。菜畠なばたけに近い場末の辻の日溜ひだまりに、柳の下で、ふなを売るおけを二人で覗いて
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
パッパッと田舎の親仁おやじが、てのひらへ吸殻を転がして、煙管きせるにズーズーとやにの音。くく、とどこかで鳩の声。あかねあねえも三四人、鬱金うこん婆様ばさまに、菜畠なばたけ阿媽かかあまじって、どれも口を開けていた。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「わしが最前、菜畑なばたけで菜をつくっておると、その側をおてまえが通られたじゃろう」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早春の菜畑なばたけの風の爽かさよ野中のさき駅も見えて来ぬ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)