“日溜”の読み方と例文
読み方割合
ひだま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青ペンキのはげた校舎裏の土俵の日溜ひだまりでは、ルパシカの紐の長い画学生達が、之は又野方図のほうずもなく長閑なすもうの遊び。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
が、小肥こぶとりのからだをつつむゆるい黒衣の影を石階の日溜ひだまりに落したまま、しばしは黙然と耳を澄ます。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)
途中は新地の赤い格子、青い暖簾のれん、どこかの盛場の店飾も、活動写真の看板も、よくは見ません。菜畠なばたけに近い場末の辻の日溜ひだまりに、柳の下で、ふなを売るおけを二人で覗いて
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)