“どうかつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恫喝85.7%
恫愒7.1%
哃喝3.6%
洞愒3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、竜之助は同じく抜き放って、これは気合もなく恫喝どうかつもなく、縦一文字に引いた一流の太刀筋、久しぶりで「音無しの構え」を見た。
第一、易介が姿を消したことだって、先刻さっきのロレンツ収縮の話と同じことですわ。その理学生に似た倒錯心理を、貴方の恫愒どうかつ訊問が作り出したのです
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
相州さうしう逗子づしすまつたときあきもややたけたころあめはなかつたが、あれじみたかぜ夜中よなかに、破屋あばらや二階にかいのすぐその欄干らんかんおもところで、けた禪坊主ぜんばうずのやうに、哃喝どうかつをくはしたが、おもはず
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし維摩の態度に何処か洞愒どうかつの方便を以て或は鬼面の方便に位置して、声聞縁覚しやうもんえんかくに対したやうな形がある。
生滅の心理 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)