“でっち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丁稚99.0%
小僧1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁稚でっちから仕上げて、やっと小番頭になったところで、店の金を使い込み、親妹弟きょうだいをすてて、何処かへ逃げてしまったという話だが」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
士族気質かたぎのマダせない大多数の語学校学生は突然の廃校命令に不平を勃発ぼっぱつして、何の丁稚でっち学校がという勢いで商業学校側を睥睨へいげいした。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
祖父は九歳の年に、ほかの子供たちと一緒に、長い年期で大丸呉服店へ小僧でっち奉公に下ったのだ。父親はもうなくなっていた。足弱は三人ずつ、三方荒神さんぽうこうじんという乗りかたで小荷駄馬へ乗せられて来たのだ。