“てんじんまげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
天神髷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃まではこの辺の風俗も若きは天神髷てんじんまげまたつぶしに結綿ゆいわたなぞかけ年増としまはおさふねおたらいなぞにゆふもあり
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「あれ! お聞き、」と涙声なみだごえで、枕もあがらぬ寝床の上の露草の、がッくりとして仰向あおむけのさびしい素顔にべにを含んだ、白い頬に、あおみのさした、うつくしい、妹の、ばさばさした天神髷てんじんまげの崩れたのに
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あれ! おき、」と涙聲なみだごゑで、まくらあがらぬ寢床ねどこうへ露草つゆくさの、がツくりとして仰向あをむけのさびし素顏すがほべにふくんだ、しろほゝに、あをみのさした、うつくしい、いもうとの、ばさ/\した天神髷てんじんまげくづれたのに
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)