“つッぷ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突伏66.7%
突俯20.0%
俯伏6.7%
打臥6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と合掌しますので、小主水は花里の様子に目もはなさず見ていましたが、我知らずほろり/\と涙をこぼしているに、花里もこれに誘われましたか、また突伏つッぷして仕舞いました。
と云いよどむと、たまりかねたか、蒲団ふとんの上へ、はっと突俯つッぷして泣くのであった。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吉里は袖を顔に当てて俯伏つッぷし、てるのか眠てないのか、声をかけても返辞をせぬところを見ると、眠てるのであろうと思ッて、善吉はじッと見下した。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
そして、主人に聞えるように、同じところを何度も何度も繰返し読んでいるうちに、眠くなった。本に顔を押当てたなり、そこへ打臥つッぷしてしまった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)