“つやや”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何んでも母が、まだ若くて頭髪かみも黒く、つややかで、白い顔を少し横に向けて、三味線を抱えて庭の方を見ながら歌った。青い木の葉が、ぼんやりと夕暮の空気の中に浮き出ていた。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
人心地ひとごこちもなく苦しんだ目が、かすかいた時、初めて見た姿は、つややかな黒髪くろかみを、男のようなまげに結んで、緋縮緬ひぢりめん襦袢じゅばん片肌かたはだ脱いでいました。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
髪のいと黒くてつややかなるを、元結もッといかけて背に長く結びて懸けつ。大口の腰に垂れて、舞う時なびいて見ゆる、また無き風情なり。狩衣かりぎぬの袖もゆらめいたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)