“つかひこみ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
費消	50.0%
遣込	50.0%

費消

続くだけ遣りましたところが、到頭逐倒（おひたふ）されて了ひまして、三千円と申上げました費消（つかひこみ）も、半分以上はそれに注込みましたので御座います。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

さうするとここに金さへ有れば、どうにか成るのでせう！　貴方の費消（つかひこみ）だつて、その金額を弁償して、宜（よろし）く御主人に詑（わ）びたら、無論内済に成る事です。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

それが為に主人は非常な立腹で、さう吾儘（わがまま）を言ふのなら、費消（つかひこみ）を償（まと）へ、それが出来ずば告訴する。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

遣込

も遣込（つかひこみ）殘（のこ）り少なに成ける程に心は彌猛（やたけ）に思へども猶（なほ）如何に共爲（せん）術（すべ）なく必竟（ひつきやう）斯る難澁（なんじふ）に及ぶと云も兒の有故身の振方（ふりかた）も成ぬなり此上親子（おやこ）餓死（うゑじに）に成行事の悲（かな）しさよ寧（いつ）そ此子も妻諸共に死んで呉（くれ）なば此樣に今の困苦（こんく）は

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)