“やりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遣込60.0%
鎗込20.0%
槍込20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも宿り客の内幕を遠慮も無く話しちらすに引代ひきかえて、余計な事をおといなさるなと厳しく余を遣込やりこめたれば余が不審は是よりしてかえって、益々つの
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
なるほど今日の青年はなかなか怜悧れいりである。我輩も時々鎗込やりこめられる事があるが、しかし色々の人と接触してみなければ広く智識を得られるものではない。
で、今日の先輩諸士を見ると、青年に鎗込やりこめられると自己の估券こけんが下がる様に思って、墻壁しょうへきを設け、自ら高うして常に面会する事を避けている。これは実に愚の至りであると思う。
それじゃ天の使はいるかと槍込やりこめたら、此処に一人いると自分の胸を指さした。人を馬鹿にしている。弟の耳を引張ったりする天の使があって堪るものか。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)