“つかあな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冢穴40.0%
塚穴30.0%
坑道10.0%
壙穴10.0%
幽堂10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冢穴つかあなの入口でも、自然は永遠に美しく輝いてゐるといふ詞があつたつけ。平凡な話だ。馬鹿な。こつちとらはもうそんな事を言ふやうな、幼稚な人間ではない。そんな事はどうでも好い。
家族を率いて次から次へと雨露を凌ぐに足る様な適当な岩窟いわやや、塚穴つかあななどを見付けて臨時の住家すみかとし、ざる竹籠たけかごなどを造っては、その付近二三里の場所を売って歩く。
と云ひますから、「僕だつて男です、潔くお別れします。然し何も、生別死別を兼ぬる訳では無いでせう。人生は成程暗い坑道つかあなですけれど、往来皆此路、君と再び逢ふが無いとは信じられません。 ...
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
姫は面に喜の色を湛へてこれを語りぬ。われは聞くに忍びずして、いかなれば君は自ら壙穴つかあな穿うがちて自ら下り入らんとはし給ふぞといひぬ。
幽堂つかあなの穹窿をふさぎたる大石を推し退け、柩を下ししに、底なるほかの柩と相觸れて、かすかなる響をなせり。