“壙穴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうけつ66.7%
つかあな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天井の真中に白く塗った空気抜きの窓がただ一つあるだけであった。なんだか「壙穴こうけつ」という文字がすぐに頭に浮んだ。(大正九年一月)
病中記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それはなんだかかぶとはちのような格好にも見られた。灰色の壙穴こうけつの底に朽ち残った戦衣のくずといったような気もした。
簔虫と蜘蛛 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
姫は面に喜の色を湛へてこれを語りぬ。われは聞くに忍びずして、いかなれば君は自ら壙穴つかあな穿うがちて自ら下り入らんとはし給ふぞといひぬ。