“ぢげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヂゲ
語句割合
地下75.0%
地毛25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公卿殿上人の歌風が定つて来た平安初期から、そろ/\地下ぢげ・民間でも、民謡以上に、創作欲が出て来て、前期王朝の宮廷詞人の様に、地下階級の吏民にも、歌人が現れて来た。
炉を焚くことの少い此地方では、地下ぢげの百姓は夜は真暗な中で、寝たり坐つたりしてゐるのだ。でもこゝには、本尊が祀つてあつた。夜を守つて、仏の前で起き明す為には、御燈みあかしを照した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だの、かもじだの、髷形まげがたなどを皆持つて来る。かもじは初めから三つに組んで置いて地毛ぢげの束髪のそとを巻く様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
もう一層進むと地毛ぢげひき詰めにして総体のかつらを着ける。其れがく軽くやはらかく出来て居て、切地きれぢでふうわりと毛を巻いた位にしか感ぜられないと云ふ事である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
つまり前だけのかつらを附ける。さう云ふ場合には地毛ぢげは短く縮らせて添毛そへげの下から出してあるのもあるが、真中まんなかへ其れを置いて両びん地毛ぢげで上へ上げて居るのが多い様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)