“ちんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枕上40.0%
鎮城20.0%
椿嬢20.0%
陳情20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨声に至りては怒るにあらず嘆くに非ず唯語るのみ訴ふるのみ。人情千古かわらず独夜枕上ちんじょうこれを聴けば何人なんびとうれいを催さゞらんや。いはんやわれやまいあり。雨三日に及べば必ず腹痛を催す。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
山寨さんさいの連中にはしきりに引きとめられたが、その日ついに、錦毛虎きんもうこ燕順以下に麓まで見送られ、たもとを別って、ひとり鎮城ちんじょうちまたへ入って来たものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その正月十五日の元宵祭げんしょうさいは、大王廟だいおうびょうの境内を中心に、鎮城ちんじょうの全街が人出にく。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さあ、いらはいいらはい。ナガサキ南京なんきん手品ある。太夫さん、椿嬢ちんじょう蓮紅嬢れんこうじょうかけ合いの槍投やりなげ、火をけて籠抜かごぬけやる。看板に嘘ない」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血書の陳情ちんじょうをしたという以外に、まだこれといって不穏な言動があったということもきいていないし、自分としては、あくまでも、今度の問題は師弟の情誼の問題で思想問題ではない
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)