“鎮城”の読み方と例文
読み方割合
ちんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山寨さんさいの連中にはしきりに引きとめられたが、その日ついに、錦毛虎きんもうこ燕順以下に麓まで見送られ、たもとを別って、ひとり鎮城ちんじょうちまたへ入って来たものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その正月十五日の元宵祭げんしょうさいは、大王廟だいおうびょうの境内を中心に、鎮城ちんじょうの全街が人出にく。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これで見ると、鎮城ちんじょうの花栄は、軍を私兵化して人民の財をしぼり、あまつさえ清風山の賊魁ぞっかいと通じて、ことごとよからぬ働きをしているとあるが……。花栄も都の功臣の子、劉高りゅうこうはまた文官のきけ者。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)