“ちりほこり”の漢字の書き方と例文
語句割合
塵埃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝも用無き部屋なれば、掃除せしこともあらずと見えて、塵埃ちりほこり床を埋め、ねずみふんうつばりうづたかく、障子ふすま煤果すゝけはてたり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
このほかにこの門から得た経験は、暗い穴倉のなかで、車に突き当りはしまいかと云う心配と、煉瓦れんがに封じ込められた塵埃ちりほこりを一度に頭から浴びると云う苦痛だけであった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なれども思い切って御本尊様を厨子ずしの中から抱え卸して、この方丈に持って参りまして、眼鏡をかけてよくよくあらためて見ますと、一面の塵埃ちりほこりでチョット解りにくうは御座いますが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)