“ちゆうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中間54.5%
仲間45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時アウグスチノ会の代理管区長グチエレスは大村に入牢じゆろう中であつたから、次兵衛は長崎奉行竹中采女うねめの別当の中間ちゆうげんに住込んで牢舎に通ひ、グチエレスの指図を受けて伝道に奔走したが
わが血を追ふ人々 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
それから若黨わかたう中間ちゆうげんどもを調べたが、かれらは新參の渡り者で、勿論なんにも知らなかつた。次に女中共も調べられたが、彼等は初めてそんな話を聞かされて唯ふるへ上るばかりであつた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
彦山村からつきへ抜ける薬師峠の山路に沿うて、古ぼけた一軒茶屋が立つてゐます。その店さきに腰を下ろして休んでゐるのは、松井佐渡守の仲間ちゆうげん喜平でした。
小壺狩 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「千代さんは仲間ちゆうげんみたいやなア。村一番の良い衆(金持ちの事)とは見えん。」と、定吉は、油のコテ/\した千代松の丁髷ちよんまげが、午後の日影に光るのを見てゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)