“だいがわり”の漢字の書き方と例文
語句割合
代替100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから宝暦十一年尾州家びしゅうけでは代替だいがわりがあって、宗睦むねちかの世になったが、るんは続いて奉公していて、とうとう明和三年まで十四年間勤めた。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
阿部家はついで文政九年八月に代替だいがわりとなって、伊予守正寧まさやすほういだから、蘭軒は正寧の世になったのち足掛あしかけ四年阿部家のやかた出入いでいりした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この年五月十五日に、津軽家に代替だいがわりがあった。信順は四十歳で致仕して柳島の下屋敷にうつり、同じよわい順承ゆきつぐ小津軽こつがるからって封をいだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
辻番所組合遠藤但馬守胤統たじまのかみたねのりから酒井忠学ただのりの留守居へ知らせた。酒井家は今年四月に代替だいがわりがしているのである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
翌文政八年三月みそかには、当時抽斎の住んでいた元柳原町六丁目の家が半焼はんやけになった。この年津軽家には代替だいがわりがあった。寧親が致仕して、大隅守おおすみのかみ信順のぶゆきが封をいだのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)