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そうぎや
なぜなら、あのこっとう
店が、いつのまにかなくなって、
見つからなかったからです。そのかわり、そこが
葬儀屋となって、
真新しい
棺おけや
白い
蓮華の
造花などが、ならべてありました。
生まるるときは
産婆に手数料を払い、死すときは
葬儀屋に
桶代を払い、死後
遺産を
譲れば
租税を払う、何ものか払わで
済まさるべきものかある。ただ自然の美のみは
価なしに得らるる
恩恵である。
だから、
町のこっとう
屋が、
葬儀屋に
早がわりするのは
不思議でないよ。