“せりもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迫持90.9%
柱弓4.5%
石弓4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、それから、人造石の樺と白との迫持せりもちや角柱ばかし目だつた、俗悪な無用の贅を凝らした大洋館があたりの均斉を突如として破つて見えて来る。
日本ライン (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
噴水の銀線は日にかゞやけり。柱弓せりもちの下にはたふあまた置きたるに、家の人も賓客も居ならびたり。群衆は忽ち寺門よりみなぎり出でたり。
くづれたる家の傍、斷えたる水道の柱弓せりもちほとりを、夢心に過ぎゆけば、血の如く紅なる大月たいげつ地平線よりまろがり出で、輕く白きもや騎者のりてかうべめぐりてひらめき飛べり。
渠水きよすゐを望めば、燈影長く垂れて、橋を負へる石弓せりもちの下に、「ゴンドラ」の舟のよりもはやはしるを見る。忽ち歌聲の耳に入るあり。諦聽すれば、是れ戀愛と接吻との曲なり。