“せっか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石火54.5%
雪荷18.2%
説卦9.1%
赤化9.1%
雪花9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次郎は、絶望の目をあげて、天上の小さな月を一瞥いちべつしながら、太刀を両手にかまえたまま、兄の事や沙金しゃきんの事を、一度に石火せっかのごとく、思い浮かべた。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
露滴ろてき派、道雪どうせつ派、花翁かおう派、雪荷せっか派、本心ほんしん派、道怡どうたい派の六派に別れ
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
孔子、晩にして易をこのみ、たんけいしょう説卦せっか文言ぶんげんついず。易を読み、韋編いへん三たび絶つ。曰く、我に数年を仮し、かくのごとくせば、われ易に於て則ち彬彬ひんぴんたらん。(『孔子全集』、一九六五)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
赤化せっかは絶対にいかんです。」と誰やらが叫んでいた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
南は富士の山、北は金峰山、名にし負う甲斐の国の四方を囲む山また山の姿を一つも見ることはできないので、ただ霏々ひひとして降り、繽紛ひんぷんとして舞う雪花せっかを見るのみであります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)