“せきしゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隻手60.0%
赤酒40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内懷うちぶところ隻手せきしゆいんむすんで、むねびたい、とおもふくらゐである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「矢ツ張り、隻手せきしゆの聲で、祕密だと云ふのか?」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
横山——左の蟀谷こめかみの上に二銭銅貨位な禿があつて、好んで新体詩の話などをする、二十五六のハイカラな調剤助手に強請ねだつて、赤酒せきしゆの一杯二杯を美味さうに飲んで居ると、屹度誰か医者が来て
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「この中には、和蘭渡おらんだわたり赤酒せきしゆがある。ほんの少しばかりだが、その味の良さといふものは、本當にこれこそ天の美祿といふものだらう。ほんの一杯づつだが、皆んなにわけて進ぜ度い。さア、年頭としがしらの七平から」