“せきしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隻手58.8%
赤酒23.5%
赤手17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清八は得たりと勇みをなしつつ、圜揚まるあげ(まるトハ鳥ノきもいう)の小刀さすが隻手せきしゅに引抜き、重玄を刺さんと飛びかかりしに、上様うえさまには柳瀬やなせ、何をすると御意ぎょいあり。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ばあやが間近く顔を寄せながら言った。そして、その右手をわなわなと顫わしながら、赤酒せきしゅらしい赤紫色の液体をなおも紀久子の口に勧めようとしていた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
死を知るやすからず、彼既に身を献ぐ、彼は天下において一の恐るべきものを見ざるなり。彼は天下を相手として、赤手せきしゅふるうて大挑戦を試みたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)