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赤酒
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せきしゅ
ふりがな文庫
“
赤酒
(
せきしゅ
)” の例文
昔金に飽かして手に入れた、
笑
(
わら
)
い
茸
(
だけ
)
の粉を
和蘭
(
オランダ
)
渡りの
赤酒
(
せきしゅ
)
に入れて、皆んなに一杯ずつ呑ませ、あらん限りの馬鹿な顔をさせてみるつもりだったのです
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
婆
(
ばあ
)
やが間近く顔を寄せながら言った。そして、その右手をわなわなと顫わしながら、
赤酒
(
せきしゅ
)
らしい赤紫色の液体をなおも紀久子の口に勧めようとしていた。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
枕もとには白衣の看護婦が氷に和せし
赤酒
(
せきしゅ
)
を時々筆に含まして浪子の
唇
(
くちびる
)
を
湿
(
うるお
)
しつ。こなたには今一人の看護婦とともに、目くぼみ頬落ちたる幾がうつむきて足をさすりぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
赤酒
(
せきしゅ
)
を与えると、間もなく意識を恢復しましたが、額に手を触れて見ると火のようにほてりましたから、検温器をあてて見ると、驚くではありませんか、四十一度五分の高熱です。
人工心臓
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「この中には、
和蘭
(
オランダ
)
渡りの
赤酒
(
せきしゅ
)
がある。ほんの少しばかりだが、その味の良さというものは、本当にこれこそ天の美禄というものだろう。ほんの一杯ずつだが、皆んなにわけて進ぜたい。さア、
年頭
(
としがしら
)
の七平から」
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“赤酒”で始まる語句
赤酒許