“年頭”の読み方と例文
読み方割合
としがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この間、或寄合あるよりあいで一緒になったら、わしは六十二だから見渡したところ一番年頭としがしらだと言って、上座につわっている。馬鹿だよ、彼奴は」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
羅宇屋煙管きせるの五郎八が、三十一の年頭としがしら、江戸の七が二十二、四番目と五番目のいたちと丹三郎が、同じ年の十六だった。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年頭としがしらだけにそう言うと、ぐずぐず言いながら、「君、ちょいと失礼します。」と言って、また大きな口を開けながら、長長と歌いはじめるのであった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)