“せいしゅく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
静粛80.8%
星宿11.5%
世叔3.8%
静寂3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それへ、筆太に、目付役たちが、黒々と書いて、大手門やその他の下馬下馬へ、掲げだしたので、ようやく、群衆は静粛せいしゅくかえった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが動機になって子供は空のよくはれた晩には時々星座図を出して目立った星宿せいしゅくを見較べていた。その頃はまだ織女しょくじょ牽牛けんぎゅうは宵のうちにはかなりに東にあった。
小さな出来事 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
𨜟ていの国では、外交文書を作製するには、裨諶ひじんが草稿をつくり、世叔せいしゅくがその内容を検討し、外交官の子羽しうがその文章に筆を入れ、更に東里とうり子産しさんがそれに最後の磨きをかけている。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
例の連中は昨夜の時間より、やや早気味はやぎみにすでに玄関のを開けようとしている。試みは失敗らしく、数分間は静寂せいしゅくうちに流れた。ルパンがさすがに手を引いたなと思う瞬間、悚然しょうぜんとして戦慄した。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)