“すぢかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筋違81.8%
筋斜9.1%
筋達9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へえ」と云つた野々宮君は縁側で筋違すぢかひに向き直つた。「一体そりや何ですか。僕にや意味が分らない」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まど筋斜すぢかひ上下うへした差向さしむかつて二階にかいから、一度いちど東京とうきやう博文館はくぶんくわんみせはたらいてたことのある、山田やまだなにがしといふ名代なだい臆病おくびやうものが、あてもなく、おい/\としづんだこゑでいつた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「考へて見よう。——曲者は淺草橋から、筋達すぢかひ見附の間に限つて出て來る。橋を越したこともなく、辻番や町木戸を通つたこともない」