“じょうるり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浄瑠璃99.0%
戯曲1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女には珍しく、声も調子もこの浄瑠璃じょうるりにまん向きだと、隠居はすっかりれこみ、本式に教えるから女師匠になれ、と云いだした。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
浄瑠璃じょうるりの言葉に琴三味線の指南しなんして「後家ごげみさおも立つ月日」と。八重かくてその身の晩節ばんせつまっとうせんとするの心か。我不われしらず
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
古い小栗の戯曲じょうるり(『新群書類従』五)に、判官「畜生にはかなわぬまでもせみょう(宣命か)含めると聞く、それがしがせみょうを含めんに心安かれ」
わが邦にも『小栗判官おぐりはんがん』の戯曲じょうるり(『新群書類従』五)に、横山家の悍馬かんば鬼鹿毛おにかげは、いつも人をまぐさとし食うたとある。
「妖魅反足の物」、百九に、〈地獄衆生、その足反りて後ろに向く〉、『傾城反魂香けいせいはんごんこう』の戯曲じょうるりに、熊野詣りの亡者あるいは逆立ち後ろ向き、これは今もこの辺で言う。