“じゃりみち”の漢字の書き方と例文
語句割合
砂利道100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもって、のこのこもんの中にはいっていきました。ひろ砂利道じゃりみちをさんざんあるいて、大きな玄関げんかんまえちました。なるほどここは三条さんじょう宰相殿さいしょうどのといって、ぶりのいい大臣だいじんのお屋敷やしきでした。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
と、突然頭の上で、ごろごろと春のらいが鳴った。仰向あおむいて見ると、空はいつの間にか灰汁桶あくおけきまぜたような色になって、そこから湿っぽい南風みなみかぜが、幅の広い砂利道じゃりみちへ生暖く吹き下して来た。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あまり心細くて、涙が出て、そのうちに砂利道じゃりみちの石につまずいて下駄の鼻緒がぷつんと切れて、どうしようかと立ちすくんで、ふと右手の二軒長屋のうちの一軒の家の表札が
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)