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さうとも/\
八五郎は聞て
然共々々奴等の
邪魔をして見ろ後で
何樣な
意恨を
報されるも知れず
此な
間の惡ひ日には
又何な惡ひ奴が來るか計られねば早く見世を
食ふも知ず
困りしことと咄しければ
荒熊は聞て
然共々々文右衞門めが
召捕れなば手前は第一番の引合にて
同類同樣なりと云ければ辨慶は
勃然として
其樣に馬鹿にするな
己に
於ちやア憚りながら少しも
後ろ
暗い事など仕た事アネヘと彼是咄し
會て
乞食仲間は
些少妬ましき心より種々に氣を