“こうもく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
広目33.3%
孔目16.7%
膏沐16.7%
綱目16.7%
項目16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広目こうもく二天が悪鬼毒竜をふみ、小栗おぐり判官はんがん和藤内わとうない悍馬かんば猛虎にまたがるごとく、ガネサに模し作られた大黒天は初め鼠を踏み、次に乗る所を像に作られたが、厨神として台所荒しの鼠を制伏するの義は
剣を持たせれば双手に二刀を使う達人であり、孔目こうもくの職に在った日は、曲事ぎらいの一本で、どれほどこの人の公事くじ扱いに救われた者があったかわからない、と。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「鉄面孔目こうもく裴宣はいせん。聖手書生の蕭譲しょうじょう通臂猿つうびえん侯健こうけん玉臂匠ぎょくひしょうの金大堅」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『詩経』に「膏沐こうもく無からん、誰をあるじとして容をつくらん」とか申す二句、かつて何心なく読みおり候所、後に曹大家そうたいこ『女誡』専心の篇を見候えば、上下の文ありて
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
って相考え候は、詩の語もいたずらに夫の居らざるを嘆くの事に非ず、膏沐こうもくひとえに夫につかうる礼にて、他人へ見せものに致すにはこれ無き筈にて、詩語乃ち礼意かと存じ奉り候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あるいは敵の不意に出でて、ちょっと逃げ出す余裕を作るための方便か知らん。そうすると烏賊いかの墨を吐き、ベランメーの刺物ほりものを見せ、主人が羅甸語ラテンごを弄するたぐいと同じ綱目こうもくに入るべき事項となる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それには小さい文字で、いくつもの項目こうもくわけにして書き並べてあった。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)