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くさぼけ
ふりがな文庫
“くさぼけ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
草木瓜
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草木瓜
(逆引き)
午食前
(
ひるめしまえ
)
に、夫妻鶴子ピンを連れて田圃に
摘草
(
つみくさ
)
に出た。田の
畔
(
くろ
)
の猫柳が
絹毛
(
きぬげ
)
の
被
(
かつぎ
)
を脱いで
黄
(
きい
)
ろい花になった。
路傍
(
みちばた
)
の
草木瓜
(
くさぼけ
)
の
蕾
(
つぼみ
)
が
朱
(
あけ
)
にふくれた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
重く垂れていた雲は次第に雲切れがして青空が
顕
(
あらわ
)
れ、五、六寸も伸びた麦畑の上では
雲雀
(
ひばり
)
が
長閑
(
のどか
)
に囀り、路傍には
菫
(
すみれ
)
、
蒲公英
(
たんぽぽ
)
、
草木瓜
(
くさぼけ
)
、などが咲いて、春は地上に遍かった。
春の大方山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
芝崖に
草木瓜
(
くさぼけ
)
赤き日おもての水之尾道は行きつつ
愛
(
かな
)
し
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
東京は桜の盛、車も通れぬ程の人出だった、と麹町まで
下肥
(
しもごえ
)
ひきに往った音吉の話。村には桜は少いが、それでも桃が咲く、
李
(
すもも
)
が咲く。野はすみれ、たんぽゝ、
春竜胆
(
はるりんどう
)
、
草木瓜
(
くさぼけ
)
、
薊
(
あざみ
)
が咲き乱るゝ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
春浅き山田の
畔
(
くろ
)
の
草木瓜
(
くさぼけ
)
は刺は繁けど地面より咲く
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
くさぼけ(草木瓜)の例文をもっと
(3作品)
見る
“くさぼけ”の意味
《名詞》
くさぼけ【草木瓜】
バラ目バラ科ボケ属に属する落葉小低木の一種。学名:Chaenomeles japonica。
(出典:Wiktionary)