“ぎょうりき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行力83.3%
行方16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この播磨公はりまのきみ弁円ともあろう者が、親鸞ごとき堕落だらく僧に、行力ぎょうりき及ばぬものと噂され、この近国の地盤をかすめられては、何よりも、本山聖護院へ対して、この弁円の顔向けがならぬ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その師の坊の姿を見ると、ちょうど台所で味噌をっていた小坊主が、擂粉木を縦に持ったまま、破風はふから飛出とびだして雲に続いた。これは行力ぎょうりきが足りないで、二荒山ふたらやまおっこちたと言うのです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
棍元教の大先達が、自在棒を押取おっとって控えたからには、たなそこをめぐらさず、立処たちどころに退治てくれる。ものと、しなにっては、得脱成仏もさしてる。……対手あいてによっては、行方ぎょうりきが手荒いぞ。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)