“きりう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寄留33.3%
杞柳33.3%
鬼柳33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もなく自分じぶん志村しむら中學校ちゆうがくかうることゝなり、故郷こきやう村落そんらくはなれて、けん中央ちゆうわうなる某町ぼうまち寄留きりうすることゝなつた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それはコブヤナギといつて、「孟子」に謂はゆる杞柳きりうのことだといふ。性は杞柳のごとく、義は桮棬はんけんのごとし。人の性を以つて仁義を爲すは杞柳を爲るがごとし。とある。
北信早春譜 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
鬼涙きなだ寄生木やどりぎ夜見よみ、五郎丸、鬼柳きりう深堀しんぼり怒田ぬた、竜巻、惣領そうれう、赤松、金棒、鍋川——足柄の奥地に、昔ながらのさゝやかな巣を営んでゐるそれらの村々を私は渡り歩いて、昆虫採集に没頭してゐた。
その村を憶ひて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)