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『北信早春譜』
ふりがな文庫
『
北信早春譜
(
ほくしんそうしゅんふ
)
』
碓氷を越すと一面の雪で、急に冬へ逆戻りしたやうな感じであつた。さつきまでぽかぽかと早春の陽光を浴びながら上州平野を通つてゐた時とは、まるでちがつた心がまへにならないではゐられなかつた。輕井澤のプラットフォームに飛び下りて、蕎麥のどんぶりを抱 …
著者
野上豊一郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「草衣集」相模書房、1938(昭和13)年6月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
平穩
(
ひらを
)
杞柳
(
きりう
)
碓氷
(
うすひ
)
磧
(
かはら
)
木賊
(
とくさ
)
桮棬
(
はんけん
)
須坂
(
すさか
)