“きょうこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峡谷71.4%
郷国14.3%
叫哭4.8%
夾谷4.8%
羗国4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬彦ふゆひこ先生の随筆に硝子の面に作った絹糸位の割れ目を顕微鏡で毎日覗いていると、小山の中に峡谷きょうこくがあるように見えて来る。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
近世的の大詩人ヴェルハアレンの詩篇に、そが郷国きょうこくフランドルの古画に現はれたる生活慾の横溢おういつを称美したる一章あり。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
叫哭きょうこくしたくてたまらなかったときに叫哭きょうこくしえないで、叫哭すべき時期じき経過けいかしたいまは、かなしい思いよりは、なさけなく腹立はらだたしさにのぼせてしまった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
斉との間の屈辱的くつじょくてき媾和こうわのために、定公が孔子をしたがえて斉の景公と夾谷きょうこくの地に会したことがある。その時孔子は斉の無礼をとがめて、景公始め群卿諸大夫を頭ごなしに叱咤しったした。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
討つといえども、決して、羗国きょうこくに対して、何らの野心もあるものではない。汝らは魏にだまされたのだ。立ち帰って羗国王によく伝えるがよい
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)