“きのもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木之本33.3%
木本33.3%
樹下33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木之本きのもと方面の空——先刻より赤々とみえ、不審と存じ、東野山近くまで、物見をつかわしましたるところ」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近江の西山村の佐吉という百姓は、病気で田の草もとることが出来ずにいると、日頃信心の木本きのもとの地蔵が、いつの間にか来て、すっかり草をとって下さった。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのまゝ樹下きのもとに立せ玉ふ石地蔵𦬇いしのぢぞうぼさつまへならびたちながら、懐中くわいちゆうよりかゞみいだして鉛粉おしろいのところはげたるをつくろひ、唇紅くちべになどさしてよそほひをなす、これらの粧具しやうぐをかりに石仏せきぶつかしらく。