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きたなき
貪狼巨門等北斗の七星を祭りて願ふ永久安護、順に柱の
仮轄を三ツづゝ打つて
脇司に打ち緊めさする十兵衞は、
幾干の苦心も此所まで運べば
垢穢顔にも光の出るほど
喜悦に気の勇み立ち
貪狼巨門等北斗の七星を祭りて願う永久安護、順に柱の
仮轄を三ッずつ打って
脇司に打ち
緊めさする十兵衛は、
幾干の苦心もここまで運べば
垢穢顔にも光の出るほど
喜悦に気の勇み立ち
人死にて
神魂と
亡骸と二つに
別たる上にては、
骸は
汚穢ものの限りとなり、さては
夜見の国の物に
属く
理なれば、その骸に触れたる火に
汚のできるなり。