“がへん”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロダン翁だけは多年此処ここで製作し慣れて気に合つた家であり、又何かと老芸術家の心に思ひ出も深い家であるから立退たちのく事をがへんぜずに今日けふまで住んで居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
造化ネーチユアは人間を支配す、然れども人間も亦た造化を支配す、人間の中に存する自由の精神は造化に黙従するをがへんぜざるなり。造化のちからは大なり、然れども人間の自由も亦た大なり。
内部生命論 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
併し彼はお雪伯母が頻りに勧めるにも拘らず、家の入口や便所の位置を換へることをがへんじなかつた。多少の負け惜しみもあつたが、尚行者の言ふことには半信半疑であつたのである。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)