“がくひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岳飛42.9%
学匪14.3%
学婢14.3%
学費14.3%
学非14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宣和せんなの徽宗皇帝のときから仕えていた将軍の岳飛がくひが、やはりこの大行山にたてこもって、折々、金の治下となった地方をなやましていると聞いたが、君もその一党かね』
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに、一山の大部分のものは、日にまして、師の房をしざまに沙汰するのみか、伝教でんぎょう以来の法文を自分一個の見解でふみにじる学匪がくひだとさえののしっているではございませぬか。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一度ひとたびその家の学婢がくひたりしかど、同女史より漢学の益を受くるあたわざるを知ると共に、女史が中島信行なかじまのぶゆき氏と結婚の約成りし際なりしかば、暫時ざんじにしてその家を辞し坂崎氏の門に入りて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
それ以前いぜんから、安藤あんどう某学校ぼうがっこう学費がくひまで補助ほじょしてもらい、無二むに親友しんゆうとして交際こうさいしておったのだが、安藤がいまの会社へはいって二年めの春、母なる人がなくなり
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しかもこの弱点に賛成して、大隅学士の名声がだんだん地にち、彼を大山師と呼ぶ者が殖えてきたことは、いくら学非がくひ連中が泥合戦どろがっせんを好むとはいえ、なんという浅ましいことであろうか。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)