“からみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空身75.9%
辛味13.8%
鹹味6.9%
単身3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日空身からみでなんの当てもなく町はずれに出てみると、そこの空地に夫婦者らしい旅芸人が人を集めて手品を見せていた。
抱茗荷の説 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)
開いて串に刺して、白焼しらやきにしてあるのを辛味からみに煮て入れますが、いつまでも飽いたといわれませんのは、きっと油濃くないからでしょう。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
一体にがばしりて眼尻めじりにたるみ無く、一の字口の少しおおきなるもきっとしまりたるにかえって男らしく、娘にはいかがなれど浮世うきよ鹹味からみめて来た女にはかるべきところある肌合はだあいなリ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今のうち、同勢にムクを護衛として船まで御避難なさる分には何でもない、あとは私が喰い止められるだけ喰い止めて、それから単身からみでお船へ馳けつけます。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)